ピーリング

ピーリングは酸性の製剤を皮膚に塗布することで、古くなった角層を取り除き、肌のターンオーバーを促す施術です。

ターンオーバーが促進されることで、肌の状態が正常に近づき、ニキビや毛穴の開きなど肌トラブルの改善が期待できます。さらに、薄いシミや色素沈着の元となるメラニン色素を含んだ細胞が剥離されるので均一な肌に近づきます。

ピーリングに使用される製剤は、剥離深達度によって深達度1〜4度に分類することができます。

剥離深達度1〜2度

20〜35%AHA(グリコール酸・乳酸)
20〜35％サリチル酸(エタノール基剤・マクロゴール基剤)
10〜20％TCA(トリクロロ酢酸)

剥離深達度1〜3度

50〜70％グリコール酸
35〜50％TCA(トリクロロ酢酸)

剥離深達度1〜2度は主に顔のピーリング製剤として使用されています。深達度1〜3度はボディのピーリング製剤として使用されています。

使用する製剤は、各種製剤の薬理作用や深達度の違いに応じて、医師の診断の元、決定します。

当院で採用しているピーリング製剤は乳酸ピーリング、ベビーピール、ミックスピールマヌカ、レチノールピール、ミラノリピールです。また、ダーマペン4専用のピーリング製剤であるウーバーピールも採用しています。

乳酸ピーリングはAHAという酸の仲間です。AHAにはグリコール酸・リンゴ酸などが含まれます。その中でも乳酸とグリコール酸は分子量が小さく、肌に浸透しやすいことから美容医療に使用されています。

グリコール酸と比較して、乳酸は分子量が大きく皮膚の角層にのみ作用し、細菌の活動を鎮静化することで肌荒れを抑え、均一な肌質に導きます。そのため比較的マイルドなピーリング剤として使用されています。

薬剤の濃度は患者さんの肌に合わせて10〜30％まで採用しているため、初めてピーリングを受ける方も安心して治療することができます。

約30分　3〜4週間に1度

一時的に肌が赤くなったり、皮が剥けたり、かさぶたができたりすることがありますが、通常は数時間から数日で治ります。また一時的にシミ・肝斑・色素沈着が濃くなったように感じることがありますが、1ヶ月程度で治ります。上記症状が長引く場合は、担当医にご相談ください。

治療後は肌が乾燥しやすく、日焼けしやすい状態です。保湿とUVケアを行なってください。

治療効果や副作用には個人差があります。主観的な満足を得られないことや、客観的な治療効果を得られない場合があります。ご理解の上、治療をお受けください。

症例：40歳代女性

シミを取りたいとのことで来院されました。診察でシミ・肝斑・そばかすが認められたため、1度の治療で改善することは困難と判断し、当院オリジナルのシミコースを提案しました。肌のトーンも均一になり、治療前と比較してなめらかな肌質に変化しました。

治療内容：シミスタンダードコース(乳酸ピーリング+イオン導入+デュアルピール各10回)

副作用(リスク)：痛み・腫れ・赤み・皮下出血・火傷などを生じる可能性があります。

価格：330,000円(税込)

全顔　7,700円(税込)

背中上部・下部　各11,500円(税込)