表ハムラ法

クマの原因について

黒クマ:目の下のたるみにより影が生じ、クマのように見えている状態です。手術で改善します。

茶クマ:摩擦などが原因で、色素沈着が生じた状態です。ピーリングで改善します。

青クマ:目の下を通ってる血管が透けている状態です。ヒアルロン酸で改善することもありますが、基本的には改善は困難とされています。

目の下のたるみの原因について

目の下のたるみは眼窩脂肪が前方へ突出してヘルニア状態になってしまうために起こります。この眼窩脂肪の突出には以下の4つの原因があります。

①眼窩隔膜のたるみ

眼窩脂肪が前に突出しないように支えている眼窩隔膜という膜がたるむことで、眼窩脂肪が前方へ突出し、目の下のたるみが生じます。

②ロックウッド靭帯のたるみ

眼球が垂れ下がらないように支えているロックウッド靭帯がたるむことで、眼球が下に落ちくぼみます。その影響で眼窩脂肪が前方へ突出し、目の下のたるみが生じます。

③眼輪筋/皮膚のたるみ

眼輪筋や皮膚がたるむことで、眼窩脂肪の突出感が強く生じます。

④メーラーファット/SOOFの萎縮とたるみ

メーラーファットやSOOFが萎縮してたるむことで、頬部の皮下脂肪が薄くなり、相対的に眼窩脂肪が突出しているように見えます。

表ハムラ法

表ハムラ法は下まぶたの外側(皮膚側)に、小さな切開入れ、眼窩下縁まで剥離をします。突出した眼窩脂肪を凹みが強く見られる部分に移転し、骨膜上に固定します。さらにたるんだ皮膚を引き上げ、切除する治療です。

「ハムラ」とは、アメリカの美容外科医Hamra医師が論文に発表したことに由来しています。

表ハムラ法は突出している眼窩脂肪を、脂肪組織が不足している部分へ移転し固定するため、将来的な凹みや再発のリスクを軽減することができます。また、脂肪注入と比較して、元々血管が豊富な組織を移転するため、術後の定着も非常に高いとされています。さらにたるんだ皮膚も切除するため、皮膚のたるみを伴う目の下のたるみには効果が高いです。

治療について

こんな方におすすめ 

・黒クマに悩んでいる方

・皮膚のたるみがある方

・ゴルゴラインを改善したい方

治療の流れ

  1. 洗顔をします。
  2. デザインをします。
  3. 静脈麻酔を行う方は麻酔を行います。
  4. 局所麻酔をします。
  5. 下まぶた下縁に切開を入れ、眼窩下縁まで剥離します。(赤線)
  6. 突出している眼窩脂肪を、脂肪が不足している眼窩下縁部に移転し、骨膜上で固定します。(青線)
  7. 余った皮膚を切除し、切開線を縫合します。(緑線)

治療時間と頻度

約2時間 1度の治療で半永久的

副作用・注意事項

当日はメイクを落としていただくため、必要な方はメイク道具をお持ちください。

一時的に肌が赤くなったり、腫れたりすることがありますが、通常は1週間程度で治ります。痛みについては術後から2〜3日が特に痛みを強く感じます。痛みに弱い方は痛みを和らげる製剤を使用することもできますので担当医にご相談ください。上記症状が長引く場合は、担当医にご相談ください。

術後傷口から出血が見られる場合があります。その時は、綺麗なティッシュやガーゼで優しく圧迫してください。皮下出血は通常は2週間程度で治ります。ごく稀に傷口から感染症を起こす場合がありますので、お渡しした内服薬はしっかり飲み切って、傷口を清潔に保つようにしてください。

治療後、皮膚が引っ張られているような感覚がありますが、通常は1ヶ月程度で改善します。傷口は、手術から2〜3ヶ月で赤みが収まり、徐々に白くなっていきます。ケロイド体質の方は稀に傷口が盛り上がってしまう場合がありますので、事前に担当医にご相談ください。

治療効果や副作用には個人差があります。主観的な満足を得られないことや、客観的な治療効果を得られない場合があります。ご理解の上、治療をお受けください。

手術を受けた1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後に検診があります。遠方で来院が難しい方はオンライン診察も可能ですのでお気軽にご相談ください。

治療が受けられない方

・妊娠中の方

・皮膚炎・感染症がある方

症例写真

症例:60歳代男性

当院に通院中の奥様とご一緒に来院されました。奥様は特に、目の下の膨らみで老け込んでしまうことを気にされていました。眼窩脂肪の突出もありますが、皮膚のたるみも強く認めていました。また、眼窩脂肪を摘除するだけでは将来的に目の下が凹むリスクがあったため、眼窩脂肪を移転させる表ハムラ法を施行しました。ご本人は大変痛みが苦手とのことで、最小限の痛みに抑えるため各種麻酔と術後鎮痛薬の投与も行いました。

治療内容:表ハムラ法

副作用(リスク):痛み・皮下出血・腫脹・発赤・浮腫・左右差・糸が飛び出る・治療部位の感覚鈍麻・痺れ・色素沈着・肥厚性瘢痕・ケロイド・凹凸などが生じる可能性があります。

価格:術前血液検査代金15,000円+笑気麻酔代金5,500円+静脈麻酔代金110,000円+エクスパレル代金44,000円+表ハムラ法代金550,000円=724,500円(税込)

症例:50歳代女性

目の下のたるみが気になるとのことで来院されました。最初は内科的治療をご希望で、HIFU治療を行いましたが改善が乏しかったため表ハムラ法を施行しました。皮膚自体のたるみはそれほど強くないですが、眼窩脂肪の突出が強い方でした。眼窩脂肪を取り除く裏ハムラ法では、将来的に目の下が凹む可能性が考えられたため表ハムラ法を選択しました。

治療内容:表ハムラ法

副作用(リスク):痛み・皮下出血・腫脹・発赤・浮腫・左右差・糸が飛び出る・治療部位の感覚鈍麻・痺れ・色素沈着・肥厚性瘢痕・ケロイド・凹凸などが生じる可能性があります。

価格:術前血液検査代金15,000円+静脈麻酔代金110,000円+表ハムラ法代金550,000円=675,000円(税込)

料金

550,000円(税込)

上記料金に加え、術前血液検査代金が別途15,000円(税込)かかります。局所麻酔・術後内服代金は手術料金に含まれています。また笑気麻酔・静脈麻酔・術後の鎮痛薬(エクスパレル)をご希望の方は別途5,500円(税込)〜159,500円(税込)が必要です。

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