一重瞼と二重瞼の違いについて
まずは目を開ける時に作用する筋肉などの仕組みについて説明します。目を開ける時に作用する筋肉は、①眼瞼挙筋という筋肉です。眼瞼挙筋が収縮することで、眼瞼挙筋とくっついている②挙筋腱膜、挙筋腱膜とくっついている③瞼板が引き上がります。
二重まぶたの方は、この瞼板と皮膚に④穿通枝という繊維が発達しており、皮膚を引き上げ、折りたたむのに十分な力があります。
一方で一重まぶたの方は、この穿通枝がなかったり、あっても皮膚を引き上げるのに十分な強度を持っていないために、皮膚を折り畳めずにいる状態です。
もちろん、一重まぶたであること自体には、病的な意義はありません。また、一重まぶた方の中には眼瞼下垂の症状を呈している方もいるので医師の適切な診断が重要になります。
二重まぶた切開法
二重まぶた切開法は、眼窩隔膜という組織を皮膚に固定することで二重まぶたを作る方法です。
埋没二重まぶた法と異なり、切開をして二重まぶたを作るので、後に戻すことはできません。しかし、半永久的に二重まぶたが継続するので、埋没法では後戻りしてしまう方は適応です。また、埋没法を行う際に余分な前眼窩脂肪(ROOF)を切除すれば、上まぶたの腫れぼったさを同時に改善することができます。
適応については担当医師と納得がいくまでカウンセリングを行なってください。
治療について
こんな方におすすめ
・埋没法では糸が取れてしまった方
・上まぶたに厚みがあり、roof切除が必要な方
治療の流れ
- 洗顔をします。
- デザインをします。
- 静脈麻酔をする方は麻酔を行います。
- 局所麻酔をします。
- 皮膚と眼窩隔膜を切開をします。
- 眼窩隔膜を皮膚に固定し、穿通枝のようにします。
- 皮膚を縫合します。
治療時間と頻度
約2時間 1度の治療で半永久的
副作用・注意事項
当日はメイクを落としていただくため、必要な方はメイク道具をお持ちください。
一時的に肌が赤くなったり、腫れたりすることがありますが、通常は1週間程度で治ります。上記症状が長引く場合は、担当医にご相談ください。糸を通した部分のゴロつきが気になる場合がありますが、通常は1週間程度で馴染んできます。
切開した場合は、術後傷口から出血が見られる場合があります。その時は、綺麗なティッシュやガーゼで優しく圧迫してください。皮下出血は通常は2週間程度で治ります。ごく稀に傷口から感染症を起こす場合がありますので、お渡しした内服薬はしっかり飲み切って、傷口を清潔に保つようにしてください。
傷口は、手術から2〜3ヶ月で赤みが収まり、徐々に白くなっていきます。ケロイド体質の方は稀に傷口が盛り上がってしまう場合がありますので、事前に担当医にご相談ください。
治療効果や副作用には個人差があります。主観的な満足を得られないことや、客観的な治療効果を得られない場合があります。ご理解の上、治療をお受けください。
手術を受けた1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後に検診があります。遠方で来院が難しい方はオンライン診察も可能ですのでお気軽にご相談ください。
治療が受けられない方
・妊娠中の方
・皮膚炎・感染症がある方
症例写真
症例：30歳代女性
数年前に他院で切開法による二重まぶた形成術を受けられた方です。左右の二重幅の不揃いをお悩みに来院されました。左まぶたのラインに合わせて右まぶたを修正したいとのことで、右側のみ再度切開法を行いました。目元は左右完全に対象にすることは難しいですが、ご希望通り右側の二重幅のラインに合わせるようにデザインを行い、執刀しました。
治療内容：二重まぶた切開法 他院修正 片側
副作用(リスク)：痛み・腫脹・発赤・浮腫・左右差・皮下出血・つっぱり感・糸が飛び出る・などが生じる可能性があります。
価格：術前血液検査代金15,000円+笑気麻酔5,500円+二重まぶた切開法(他院修正 片側)330,000円=350,500円(税込)
料金
385,000円(税込)
他院修正 片側 330,000円(税込)
他院修正 両側 550,000円(税込)
上記料金に加え、術前血液検査代金が別途15,000円(税込)かかります。局所麻酔・術後内服代金は手術料金に含まれています。また笑気麻酔・静脈麻酔・術後の鎮痛薬(エクスパレル)をご希望の方は別途5,500円(税込)〜159,500円(税込)が必要です。